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コロラド川に「人格」を付与、先住民族が1200年最悪の干ばつと闘う
bbc.com·2026-03-26·SOCIETY

コロラド川に「人格」を付与、先住民族が1200年最悪の干ばつと闘う

アメリカの先住民族が、1200年で最も深刻な干ばつに直面するコロラド川に法的人格を付与する決議を可決しました。川を「生きた存在」として保護するこの試みと、水資源をめぐる複雑な利害対立についてお伝えします。

出来事の詳細

2025年11月、アメリカ南西部のコロラド川インディアン部族(CRIT)がコロラド川に法的人格を付与する決議を可決しました。川を「生きた、命を与える存在」として認識し、個人と同等の権利を持つものとして扱います。

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コロラド川は現在、1200年で最も深刻な干ばつに直面しています。水位の低下は深刻で、流域の生態系と住民生活を脅かす状況が続いています。7つの州が川の水を共有していますが、利害対立は激化の一途をたどっています。

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現行の水の配分契約は2026年末に期限切れとなります。各州は2月14日までに新たな配分契約を締結する必要があり、合意に至らなければ連邦政府が独自の計画を導入し、州の自治権が制限される可能性も浮上しています。

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自然観と水資源問題への示唆

自然に法的人格を与えるという発想は、日本の「八百万の神」の世界観と通じるものがあります。水資源の争いは日本でも無縁ではなく、気候変動が進む中で「川の権利」という概念は今後世界的に広がる可能性があります。

編集部の視点

CRITはこの法的人格付与を川の保護への第一歩と位置づけていますが、他州や連邦政府がこの決議をどう受け止めるかは不透明です。環境保護と経済的利害のはざまで、先住民族が提示した新たなアプローチの行方を注視していきます。