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NASAのSPHEREx、銀河系の「水の地図」を初公開—白鳥座Xで氷の分布を解明
NASA·2026-04-16·SCIENCE

NASAのSPHEREx、銀河系の「水の地図」を初公開—白鳥座Xで氷の分布を解明

NASAのSPHERExミッションが、我々の銀河系で星が生まれる現場「白鳥座X」の水氷分布を詳細にマッピングした。2026年4月15日に『The Astrophysical Journal』で発表された研究によると、水氷の最も密な領域は塵の最も密な領域と完全に一致していた。

102波長で捉えた宇宙の氷

SPHERExは「宇宙の歴史、再イオン化の時代、氷の探査のための分光光度計」として、102の異なる波長の赤外線で観測を実行。非常に小さな塵粒子の表面で星間氷が形成されるという仮説を裏付けた。塵は新生星から放出される強い紫外線から氷を保護する盾の役割を果たしている。2025年3月11日に打ち上げられたSPHERExは、2025年末までに宇宙の赤外線全体マップの初回を完了済みだ。

画像 出典:NASA

天文学界に広がる活用の可能性

天文学者や宇宙物理学者にとって、SPHERExのデータは星形成や水の分布研究の新たな武器となる。数億の銀河の3D位置を特定し、生命の起源に関する重要な質問への答えを提供する。カリフォルニア州パサデナのIPACで処理・保存されるデータセットは、科学者だけでなく一般の人々も自由に利用可能だ。しかし、大規模なデータの解析には技術的なハードルが存在し、適切な解釈には専門的な知識が求められる。

編集部の視点

画像 出典:NASA

宇宙の果てから届く氷の地図は、私たちがどこから来たのかという根源的な問いに光を当てる。遠い星々の物語が、今この瞬間に地球で読み解かれている。