
コバルトブルーの同心円が音波を物理的な形として空間に表現するスピーカーコンセプト「Loopen」。Design by Joffeyが手がけたこのデザインの魅力と課題についてお伝えします。
蚊取り線香のような形状が特徴の「Loopen」は、中央のスピーカードライバーから同心円が外向きに広がる構造です。技術を隠さずに誇示するこのコンセプトデザインは、楕円形のベースから現れる円形の波紋で構成されています。全体は軽やかで無駄な装飾を削ぎ落とし、ベースにはフラットに配置された2つのシンプルな操作ボタンのみ。音響機器としての特性を隠すことなく、視覚的な流れを保っています。
コンパクトなサイズは個人的なスペース向けのBluetoothスピーカーを想定しています。ただし、デザイン重視のため音質面での妥協があるのではないかという懸念も存在します。一般的な高性能スピーカーと比べて、機能面でのトレードオフが生じる可能性は否めません。
日本の家庭では、リビングルームでの音楽鑑賞やデスクでのオンラインミーティング時に活躍しそうです。カフェやギャラリーなどの商業空間でも、インテリアとして存在感を放つでしょう。蚊取り線香を思わせる同心円のフォルムは、和室にも洋室にも馴染むミニマルな美しさを備えています。
日常のテクノロジー製品がどう見えるべきかを問い直すこのコンセプトは、技術とデザインのギャップを埋める試みとして注目に値します。音響機器がインテリアの一部になる時代の到来を予感させる製品として紹介します。