
「使いづらさ」をあえて設計に組み込んだE Ink折りたたみスマートフォン「tinyBook Flip」。JCトーレスが提案するこのコンセプトは、スマホの過剰使用を抑制する新しいアプローチについて問いかけています。
6.1インチのE Inkディスプレイを搭載したtinyBook Flipは、閉じた状態ではほぼ正方形の形状となり、目立たないマットな白色で仕上げられています。物理的に開く動作が必要で、無意識的なスマホ操作を意識的な選択に変えることを狙っています。
出典:yankodesign.com
グレースケールでの表示はメッセージやカレンダーの利用には快適さを提供しますが、ソーシャルメディアや短編動画の閲覧には向きません。これが過剰なスマホ依存を抑制する要因となります。
出典:yankodesign.com
ただし、折りたたみE Inkパネルは市場でまだ普及しておらず、製造業者の生産コミットが欠けたコンセプトモデルです。カメラやビデオ通話には不向きなE Inkの特性も懸念材料です。
出典:yankodesign.com
出典:yankodesign.com
スマホの平均利用時間が4時間を超える日本では、デジタルウェルビーイングへの関心が高まっています。E Inkの目に優しい表示は読書好きな日本人にも相性が良く、閉じた状態で存在感を消すデザインは、スマホとの距離感を見直すきっかけになるかもしれません。
使いづらさをデザインの目標にすることが果たして合理的なのか。市場で受け入れられるかは未知数ですが、tinyBook Flipが投げかけるこの問いそのものに意義があると考え紹介しました。