
バングラデシュのシルヘット地域で生まれた「セブンカラー・ティー」は、七層の色が織りなす視覚的な美しさで世界中から注目を集めています。秘伝のレシピを決して明かさない茶の職人の物語をお伝えします。
ロメッシュ・ラム・グールが手がけるこの茶は、異なるスパイスや茶葉、牛乳が密度の違いを生かし、七層の色を創り出します。鮮やかな緑やくすんだ茶色、乳白色の赤が重なり合う様子は、まるでストライプの砂岩のようです。シナモンやレモン、クローブ、練乳の層を味わった人々が感動を報告しています。
2012年にはバングラデシュの首相シェイク・ハシナがその茶を味わうために呼び寄せられました。2017年にはカタールの大使が彼の店を訪れ、一杯の茶に7000タカ(約83ドル)を支払ったという異例のエピソードもあります。
出典:Atlas Obscura
グールのティーショップ「ニルカンタ・ティーキャビン」はシリモンゴルに位置しています。もう一つの「アディ・ニルカンタ・ティーキャビン」とともに、地元のリクシャー運転手に頼れば簡単に見つけられます。ただし、人気のため長い行列に並ぶこともあります。
出典:Atlas Obscura
お茶の文化を持つ日本人として、七色に層を成す茶には純粋に驚かされます。抹茶ラテのグラデーションに歓声が上がる日本のカフェ文化と通じる美意識を感じます。レシピが秘密というのも、職人の誇りを感じさせて魅力的です。
視覚的な楽しみだけでなく、多くの人々に愛されるバングラデシュの特産品として名を馳せるこの飲み物。見た目の美しさの裏にどんな味わいが待っているのか、想像力を掻き立てられる一杯として紹介します。